台風15号で被災した千葉県で非常用飲料水のペットボトルを配ったところ賞味期限を過ぎたものを一緒に配ってしまったというニュースがながれました。
2018年4月が賞味期限だったそうです。1年と5カ月ほど過ぎていました。
配られた被災者から指摘があって飲用ではなく生活用水に使用するように言っているそうです。
でもペットボトルの水は賞味期限が切れたあとでも飲むことができるんです。
そもそも水の賞味期限とは何なのでしょうか。これを知らないからこのようなニュースがどうどうと報道されてしまうのだと思います。
加工食品には「賞味期限」か「消費期限」のどちらかを表示する義務があります。
まず賞味期限の意味ですが「美味しく食べることができる期限」のことです。
またお弁当などに表示されている消費期限は「安全に食べられる期限」のことです。
ペットボトルの水に表示されているのは賞味期限ですので「その期限の日までは美味しく飲めますよ」という意味であってその後も飲むことは可能なんです。
ではなぜペットボトルの水に賞味期限が表示されているのでしょう。
実はペットボトルの水の内容量が減ってしまうために表示されているのです。
ペットボトルの材料であるポリエチレンテレフタレート(PET)には「わずかな気体通過性」があるのです。
つまり液体は通さないけど気体は通過する性質があるので水は通さないけど水蒸気は通してしまうのです。
日本には計量法という法律があって飲料はボトルに明記してある容量との誤差が1%以内と決めれれています
ペットボトルの水から蒸発した水蒸気がペットボトルを通過してしまうことで内容量が減っていくため内容量が1%減るまでの期間を賞味期限として表示しているのです。
ペットボトルの水はしっかりとろ過されて加熱殺菌で雑菌などを除去してあります、
未開封で冷暗所に保存されていれば水は腐ることはありませんのでペットボトルの水は賞味期限が切れていても飲むことができるのです。
でも賞味期限が過ぎると中の水の量は減っていきますので賞味期限までに飲むようにしましょう。